【2026年診療報酬改定】病院はどう生き残るか?
― 急性期の再定義と病院淘汰の時代へ(専門家対談)―
■はじめに
2026年の診療報酬改定は、単なる点数の見直しではなく、
「病院の役割そのものを再定義する改定」と言われています。
特に、
- 急性期病院A・Bの新設
- 新たな地域医療構想との連動
- 在院日数短縮の加速
- 病院機能の再編
といった要素は、病院経営に直接的な影響を与えます。
本記事では、ウェルタクトによるYouTubeチャンネル『ヘルスケアヒーローズ』での対談内容をもとに、
「診療報酬改定2026の本質」を分かりやすく解説します。
YouTubeチャンネルヘルスケアヒーローズ
→https://youtu.be/muGCnRWydnw?si=2aZm-P4soNTYM_Ge

■対談メンバー
- 話者1:星剛史(ウェルタクトリサーチアンドテクノロジー株式会社代表取締役)
- 話者2:清水大輔(医療ジャーナリスト)
- 話者3:森淳子(PRコンサルタント)
■今回の改定は“病院ごとの役割の選択”
星
今回の診療報酬改定、結論から言うと、
「急性期病院の機能の選択が始まった」
これに尽きます。
今までのように
「なんとなく急性期やってます」では通用しない時代に入っています。
■患者は増えない、でも病院は多い
星
まず前提として重要なのが、「患者は思ったほど増えていない」という現実です。
高齢化で患者は増えるはずだったんですが、実際は違いました。
- 在院日数の短縮
- 在宅医療の進展
- 外来化
- コロナによる受診控え
こういった要因で、入院患者は伸びていません。
清水
これすごく重要で、日本の医療は「民間主導」で増えてきた歴史の中で病院が多すぎる状態なんです。
だから今回の改定は、「数を減らす前提の制度設計」になっています。
森
なるほど…。
患者としては「病院が多い=安心」と思っていたんですが、
それが逆に問題になっているんですね。
■地域医療構想=医療の役割分担
星
そうなんです。そこで出てくるのが、地域医療構想です。
簡単に言うと、
- 高度急性期
- 急性期
- 包括期
- 慢性期
という役割を分けて、
地域全体で医療を最適化するという考え方です。
清水
これ、例えるなら
「ラーメン屋が全部醤油味ではダメ」ということです。
地域に
- 手術する病院
- リハビリする病院
- 在宅支援する病院
がバランスよく必要なんです。
森
分かりやすいです。
でも現実は、
「みんな急性期やりたがる」ってことですよね?
星
まさにその通りです。
だから今回の改定は、診療報酬改定によって、
やや強引に役割分担させる仕組みになっています。
■最大のインパクト:急性期病院A・B
星
今回一番のポイントはこれです。
👉 急性期病院A・Bの新設
清水
基準はかなり明確で、
- 救急搬送件数
- 全身麻酔件数
です。
つまり、
実績で急性期を定義するようになったんです。
森
ということは、
「急性期って思ってたけど実は違った」
みたいな病院も出てくるってことですか?
星
はい、かなり出てきます。
特に厳しいのが、急性期病院Aの実績要件である
救急搬送件数 年間2,000件以上
全身麻酔手術件数 年間1,200件以上
急性期病院Bの実績要件である
① 救急搬送件数 年間1,500件以上
② 救急搬送年間500件以上+全身麻酔手術年間500件以上
③ 人口20万人未満の地域で二次医療圏内の搬送件数最大かつ年間1,000件以上
④ 離島で二次医療圏内の搬送件数最大
ここを満たせない病院は、
急性期から外れる可能性が高いです。
■なぜここまで厳しくするのか
星
理由はシンプルで、
手術は集約した方が安全で効率的だからです。
実際、
- 手術件数が多い病院
→ 成績が良い
→ 死亡率が低い
というデータがあります。
森
患者側としても、それは納得感がありますね。
近い病院より、ちゃんとできる病院の方がいい。
■DPC改定で在院日数はさらに短縮
星
さらに重要なのがDPCです。
今回、
平均 → 中央値に変わります。
清水
これ、かなりインパクト大きいです。
全病院が在院日数を短くする
→ 次回改定でさらに短くなる
という“終わらない短縮ループ”になります。
森
患者としてはちょっと怖いですね…。
「もう退院です」って言われそうで。
星
その通りで、
早期転院が前提の急性期医療になります。
■患者の行動も変わる
清水
今までは
どこでも受診できた
でもこれからは、
適切な場所でしか受けられない
になります。
森
つまり、
- 大病院に気軽に行く
- 同じ病院に長く入院する
これが難しくなるということですね。
星
はい。
👉 医療は「機能分担制」になる
と思ってください。
■病院が減るのは悪なのか?
星
私は、病院が減ることは
必ずしも悪ではないと思っています。
例えば、
- 外科医2人の病院が2病院
より - 外科医4人の病院が1病院
の方が安全・教育・働き方すべて良い
清水
医療の質という意味では、
集約化はむしろプラスですね。
■ウェルタクトの視点(重要)
今回の改定は、
「どの機能で生き残るか」を問う改定です。
今後は
- 急性期を取りに行くのか
- 包括期へ転換するのか
- 専門特化するのか
戦略がない病院は淘汰される時代になります。
■動画で詳しく解説しています(重要)
本記事の内容は、以下の動画でさらに詳しく解説しています。
👉 現場のリアル・具体例・裏話まで解説
YouTubeチャンネルヘルスケアヒーローズ
→https://youtu.be/muGCnRWydnw?si=2aZm-P4soNTYM_Ge
■まとめ(SEO強化)
今回の診療報酬改定2026の本質は
👉 急性期の再定義
👉 病院機能の明確化
👉 医療の分業化
👉 病院の再編・淘汰
です。
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